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  • 執筆者の写真dreamgate-snowclub

10月28日ドリームゲート練習会 S-air

 西武園ゆうえんちS-airの最終営業日に開催された第4回練習会には古賀結那。青木雪生。笠村雷。東虎太郎。渡邉栞鈴。本広春。の6名の所属選手が参加となりました。 10月の下旬ということもあり水温は低めでしたが、幸いにも日中の日差しが強く、選手たちは元気に練習を行うことができました。メンバーの3名は怪我から復帰中ですので全員がフルパフォーマンスというわけにはいきませんでしたが各々自分たちが取り組むべき課題に率先して取り組んでいきクオリティの高い技を目指してくれていました。


また、このメンバーが揃っての練習も珍しく、男子メンバーはお互いに自分たちの動きを評価しながら練習している姿がフリースキーヤーとしてとても健全な姿のように思えました。このスポーツは、人に見られて評価されることが多いスポーツなので、周りから見てどうなのか?自分の感覚とのすり合わせもとても重要な要素になります。 午前中のフィールドトレーニングではクイックステップなどで体を温めてから、T字走や八の字走など瞬発力と調整能力を見ました。普段からフリースキー以外のトレーニング(筋力やアジリティトレーニング)を行うことの意識を持ってもらうようにタイム計測しながら行い、他競技のユース世代の選手たちが当たり前に行なっているフィールドトレーニングを少しだけ体験してもらい、運動の基礎となる走る、跳ぶといった基本動作の能力を引き上げて行くことの重要性を理解してくれると嬉しいです。また、当日気温は高くありませんでしたが、フィールドトレーニングをしっかり行うことで体を温め動ける状態を作り上げてから午後のウォータージャンプトレーニングへのぞみました。

午後のWJトレーニングでは、途中30分ほどのインターバルを入れながら2時間半ほどの練習を行いました。  古賀選手はスピンでの2ポジションのグラブや高回転のランディングへの合わせ方とグラブのタイミングを確認しながらのトレーニングとなりました。

得意の動きであるリーディングを使った応用になりましたがコツを掴みスムーズなローテーションを作ることに成功していました。

途中ACL再建中の膝に若干の痛みが出たため、大事をとって練習を早めに切り上げてもらいました。

東選手は前回から取り組んでいるスイッチからの新技をブラッシュアップさせるべく、テイクオフの形と軸を入れ始めるポイントをずらして行くことで自分の回転軸がどう変化するのかを一本一本確認しながら技の特性を掴んでいきました。前回の練習会ではランディングで足がばらけたりすることが多かったのですが、今回で独特の回転軸での合わせ方に慣れたのか綺麗にランディングする確率が飛躍的に向上していました。

あとは、反復練習と経験の部分がついて来ることでジャンプをより安定させることができるようになると思います。

東選手は個人研鑽が当たり前にできており、練習の組み立て方についてはチームメンバーの中で随一だと感じさせられました。

 怪我から復帰中の本広、笠村両選手は大きなジャンプは飛ばずにそれぞれ得意とする3Dトリックの細かい修正をおこなってから、苦手なアンナチュラルスピンに着手してもらいました。技が崩れる原因を把握しながら地道な練習となりましたが、笠村選手は後半に安定感が出てきておりグラブバリエーションや少し回転数を上げた動きにも挑戦することができていました。笠村選手は自主練習時から苦手項目に自主的に取り組んで行く意識があるとさらに成長できる可能性を感じました。 本広選手は途中で集中力が切れてしまいパフォーマンスが悪くなってしまったためアンナチュラルの練習を中断し再度3Dトリックのブラッシュアップに取り組みました。怪我復帰後体力面が追いついていない部分がありこの辺の改善が集中力の持続につながると思いますので本広選手はフィジカルが課題になってくると思います。 青木選手は全練習会でつかんだ3Dトリックのクオリティアップを目指しました。テイクオフで体を必要以上に倒しすぎるため回転がオーバーすることが多く、テイクオフ時の形の改善と目線のブロッキングをどの程度行うのかが課題となりました。3Dトリックのテイクオフを改善するには軽いハンマーセッションが必要となりますが何回か試行することで体で適切なテイクオフの形をつかむことができていました。

もちろん、メイク率はまだ改善の余地がありうまくいった感覚を持続する集中力、フィールドトレーニングの計測で把握することができた調整能力の改善が今シーズンの課題となりそうです。

渡邉選手は前回に引き続きライトスピンの練習をメインに行いました。ランディングへの合わせ方をスロープスタイルを意識しながら行うこと、そして技の駆け出しが早くならないことをテーマに反復練習を行ってもらいましたが、途中テイクオフの形が乱れ空中バランスを崩すシーンがいくつかありました。この原因を自分で気づき改善することができるかを試しましたが、まだ失敗時に気持ちが高ぶってしまうことが多く冷静に考えことができない一面が見受けられました。

技術・潜在能力は申し分ないと思いますが、今後の課題としてメンタルコントロールが最重要かと思います。


若年層の選手たちが多く、心身ともに成長することが競技力の向上に一番つながると思っています。

クラブチームの選手たちにはスキー以前に、人間として強くあってもらいたいです。

藤田 サイモン

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