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11月16日つくばみらいスキー場フライヒル練習会

こんにちは! ドリームゲートスノークラブチームコーチ 藤田サイモンです。 今回はつくばみらいスキー場フライヒルでの練習会を行ないました。

フライヒルはドリームゲートの練習会では昨シーズンも使用させていただいているマットジャンプ施設になります。

渡邊、笠村の2名の選手が参加となりました。


同じマットジャンプの施設である埼玉クエストのラージサイズのジャンプに比べかなり大型のジャンプ台になっており、コンペティションシーンに合わせたサイジングのジャンプが人気です。


また、ジャンプ台のRが非常に長く海外規格のキッカー形状でR突入時にしっかりとGがかかる仕様になっています。



  スタートからみたアプローチ斜度もなかなかです。



ノール長11m程度ですが、ランディングの真ん中くらいまで飛ぶとアップ系のためかなりの浮遊感でダブルフリップなどのトリックも非常に容易に回す事ができることからエキスパートなレベルの人に合わせたジャンプとなっております。

また、5〜7m程度のミドルジャンプも併設されており、こちらは人気ですがビッグジャンプについては一般利用の方は比較的少なく快適に練習する事ができます。

まさに、クラブチームの練習には最適な施設だと思いました。


    広々としたランディングマット。


今回練習に参加した2人は海外FISレース出場を予定、視野に入れたメンバーなのでこのサイズ感のジャンプで良いパフォーマンスをする事は必須。

 海外遠征経験が豊富な笠村選手に対し渡邊選手はアメリカに短期遠征はあれどコンペティションサイズのジャンプでのパフォーマンスは未経験です。

ここでの経験値が今シーズンの結果に結びついてくるため、彼女に取っては非常に重要なトレーニングとなりました。

2人は軽くストレッチ後、まずはそれぞれストレートでリズムを合わせ2本目から持ち技で合わせて行きながら練習がスタート。

クラブチームの練習ではいつもトレーニング開始前に何を練習したいかヒアリングしています。

練習する内容については全て選手主体で考えてもらい、コーチが行う事はビデオ撮影による動きの確認と細かい修正の提案程度で、それ以外の事は選手が自分で考え決めてもらっています。


 マットジャンプは着地時に関節がねじれる可能性がある為ストレッチを入念に行います。




今回は2人に何を練習したいか確認したところ、笠村選手は4方向のスピンの確認と微妙に上手くいかない動きの修正を行いたいとの事。

渡邊選手は高回転トリックの確認に的を絞って練習をしたいとの事でした。

まずは、2名ともそれぞれの持ち技を確認したのち、笠村選手は早い段階でレフトダブルコークから微修正し始めました。

 夏の怪我以来負荷のかかるダブルの練習は控えてシングル系での動きの幅やランディングに合わせに行く精度を高める練習をしてきました。

 久しぶりに回ったダブルは足から戻ってくるものの、少し左方向に体が流れてしまいクリーンなランディングにつながらないっと本人が強く感じたようでした。



          この日は追い風だった為中段のスタートエリアからドロップイン。

ビデオを2人でチェックし原因はテイクオフ時の腰のヨレと、飛び出し時に上半身が先行しすぎて身体が弓形に捻れてしま部分だと判断。

まずは上半身の先行しすぎる部分と捻れを抑えるべく足からしっかり打ち上げて回る意識をしてもらいました。

上半身が治ったところで、テイクオフの抜けをさらに1段待つ事で腰のヨレも治り、綺麗にランディング出来るところまでわずか4〜5本程度で修正する事ができました。

次にライトコークのランディングへの上半身のリーディングの動きの意識、スイッチコーク540の抜け形の修正、ライトスイッチコークの修正っと4方向を満遍なく練習してもらいました。


最後に取り組んだスイッチライトコークこそ少し、修正しきれずタイムオーバーとなってしまいましたが、それ以外の技については1本1本 身体の使い方を大きく変化させながら短い時間で修正する事が出来ていました。

時間が許せばもう少し、1つ1つの技に時間を掛けたい部分もありましたが練習時間というものは限られているものでいくら合っても足りないのは 今も昔も変わらずです。


             着地後の柔らかいマットからの脱出は少しコツが入ります。 



 さて、渡邊選手は笠村選手とは対照的に1つの技に絞った練習でした。 レギュラーからの高回転トリックをするためにまずは低回転からグラブをしっかり掴んだスピンが出来るのか。

高回転に行くためのシメの動きは出来ているか等の下準備を入念に行ってからトライしてもらいました。


ジャンプがアップ系の大きめサイズなので埼玉クエストの時とは異なり回転が足りないという事は無く回りきる事は容易にできていました。

ただ、弱冠空中で身体が伸びてしまう点とランディングに合わせに行く動きが弱かったのでそこを改善すべく、空中での身体の形にこだわって練習してもらいました。

ビデオを見て、本人も無意識の内に動いている上半身をタックがより入りやすい形に意識をして持っていくように改善提案をしました。

数本のうちにかなり良い形に持って行く事ができ、さらにランディングへの合わせる動きがかなり良くなりました。

ランディング方向から撮影しても着地は綺麗に出来ていました。


                    ジャンプサイズが大きい為ハイクも長めです。



後半は軽くグラブモーションも入れてのトライをし、グラブを取りに行くタイミングを外さない限り、大きく崩れる事なく良いパフォーマンスのまま練習を終える事ができました。

怪我後少し、パフォーマンスが落ちたように思えたジャンプもここに来て大きな台で今シーズンの軸になるであろうトリックが確実に完成に近づいており本人も自信をつけてくれているように見えました。

自分の軸になるトリックを安定させる事で選手は公式トレーニングなどでそのトリックが安定して出来ると安心する事ができます。   


               2人とも変化を感じる事のできる良い練習になりました。



このスポーツはメンタルスポーツとしての一面も大きく安心してパフォーマンスをするためには心の安定が必要です。


それのサポートが近くで出来るのがコーチだったりもするのですが、自分自身の技術の安定が一番の安心に繋がる事を元選手だった身なのでよく理解しているつもりです。今後この技が彼女にとってそういう要素になってくれれば嬉しい限りです。


ドリームゲートスノークラブのオフシーズン練習会も残すところ後1回となりました。その後は各選手共にシーズンインして行く形になります。


笠村選手は12月の1週目からコロラドへ練習環境を移します。

引き続き選手たちの応援をお願いいたします。


                                                                      報告者 藤田 サイモン

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