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  • 執筆者の写真dreamgate-snowclub

11月3日埼玉クエスト練習会

こんばんは!コーチの藤田です。 今回は埼玉クエストでの練習会を行ないました。


シーズンインの便りもちらほら聞こえ出しているタイミングではありますが、選手たちはここから最後の追い込みに入る事が多いですね。 自分の現役時代、この時期何を考えていたかというと・・・ 「シーズンはまだ来なくていい!!」 って考えていました。

シーズンイン=大会シーズンの始まりだったので、プレッシャーも少し上がり始める段階で

オフシーズン中にできる練習でもっと完成度を上げていく時間が必要だと焦り始めるわけです。 シーズンインしちゃうと新しい動きを気軽に試せる機会というのは減ってしまいますからね。

なんで、夏のウォーターでもっと色々試しておかなかったのだろうと・・・

後悔先に立たずってやつですね。


とはいえ、練習が好きだったのでプレッシャーも焦燥感も全て飲み込んでスキーを楽しんでいました。 さて、クラブチームのメンバーはどう練習を取り組んでくれたのでしょうか?

      いきなりですが練習後の記念撮影。良い練習ができたのか笑顔がこぼれます。

今回の練習は東、渡邊、笠村の3名の選手が参加となりました。


埼玉クエストのジャンプはRは少し緩めでアプローチスピードが遅い割には落差がありそれなりの対空時間がある日本のキッカーにはよくあるタイプのジャンプになっており、このジャンプである程度のパフォーマンスが出来るようになる事が雪上導入のために必要です。


練習日当日は中国のスノーボードナショナルチームが来ていた関係もあり、かなり混雑ている状態でした。

飛べる本数は限られているなと判断し、取り組むべき練習を1つに絞って雪上導入を見据えたトレーニングを行ってもらいました。



          ちょっと混雑具合にイライラモード?それとも集中モードなのか? 



 実際2時間半のトレーニングで飛べた本数は17本でした。

結果論ですが、この17本という少ない本数の中で自分の動きに何かしら変化を出さなくてはいけないというわけです。


『1本1本を大切に』


普段メインにしているウォータージャンプのトレーニングではこの様な意識で練習している事はあまり無いかもしれないので、良い機会になった気がします。


大会の公式トレーニングなども非常に短い時間の中で自分のルーティンを調整していかなければなら無い事が多いですね。


                アプローチ斜度は他の施設に比べると雪上に近い緩さ。




東選手はスイッチコークに練習絞り抜けのタイミングと軸の角度を調整しながら、入念に抜けの形をチェックしました。

スイッチコーク540は適切な抜けの形が出来ないと、横回転がオーバーしたりフリップがオーバーしたりと振り回さられる事が多かったのですが抜けのタイミングを待つ事ができ空中に出てから技を絞めれると打点も上がり良い感じのローテーションが生まれるようになりました。

また、グラブを変える事で回転軸を今まで以上にコントロールしやすくなる感覚を掴む事が出来ました。

             ハイセーフティは軸のコントロールがしやすそうでした。



 後半は回転数を上げて、スイッチコーク900のテイクオフのタイミングとライン取りを意識しながら練習してもらいました。

900自体のローテーションやグラブなどはかなり完成度が高いのですが、テイクオフが早くなりすぎる事で斜め飛びし過ぎてしまう問題が生まれました。

Rがブラシのため多少早抜けでも問題無く飛び出せてしまいますが、雪上だとテイクオフ時にノーズが引っかかってしまう可能性があり得るため極力テイクオフを待つように心がけてもらいました。

ブラシのRだと、多少早抜けしても引っ掛からずに抜ける事が出来るので一見問題なく飛んでいる様に見える事が多いのですが、雪上につなげるためにはテイクオフをシビアに見ていく必要があります。


                        横から抜けのポジションを撮ります。



渡邊選手はレギュラーからの高回転をメインに練習してもらいました。

ウォータージャンプで掴んだ感覚をマットジャンプで試してもらう事が目的です。

ウォータージャンプではスキーボードを使っていたので初めのうちは少し板の重さに慣れていない感じがありました。

腰のヨレや押し返しの弱さによってローテーションが苦しくグラブが入りきらない事がありましたが、板をRで5:5で踏み続ける意識と踏み込みを強める事ことによって 何本かグラブを掴んで回りきる事が出来るようになりました。


低回転については普段と異なる形のジャンプをとんでも早い段階から合わせる事が出来るようになってきており、良いイメージを持ってくれているようです。


720についてはマットジャンプでは初トライとなりましたので、今後さらに様々なオフトレ環境の中でトライをしていきシーズンインに間に合わせれるのが理想です。

間に合ってくれると良いのですが・・・


        ランディングが分かるところから合わせる動きができているか撮ります。


 

 笠村選手はライトサイドのコーク720に練習のスポットを当てました。笠村選手はまだ、怪我をした膝が完全では無いためラージサイズのジャンプで細かい部分の修正がメインとなってきます。

今回は、上半身が回転方向の内側に倒れてしまうモーク現象を抑えるためにテイクオフでの下半身特に腰の打上げる方向を強く意識してもらいながら練習。ある程度モーク現象が収まったところで、ローテーション中にオーバーシフティの動きでテールが取れるのか、またランディングに対してシフティを入れながら合わす事が出来ているのかを意識してもらいました。

ライトサイドでもランディングに対して合わせる感覚を忘れずに飛ぶ事で、上手く行った時は非常に綺麗なランディングをする事ができていました。

ただし、油断するとすぐにモーク現象が起こってしまう為、もう少し反復して練習していく必要があります。



後ろ目から抜けのタイミングと腰のポジションを撮ります。かなり動き回って撮ります。汗





後半はライトコークでのグラブバリエーションで、ジャパングラブとシートベルトグラブに挑戦してもらいました。


ジャパングラブは腰の打ち上げる方向が修正されるため相性が良く思えましたが、空中のスタイルがイマイチだったため、途中からシートベルトへ変更。

これが上手くハマり非常にス良い形でローテーションする事が出来るようになりました。

グラブによって相性はあります。


コークに合わせるグラブだと一般的にはテールやブラント、ミュートなどのグラブが比較的多い印象がありますが、リーディングサイドでのグラブやシートベルトやノーズなどあまり見かけないグラブに挑戦してみると今まで無かったローテーションの感覚を掴めるようになったりもしますね。



               笠村選手のシートベルトグラブ!かなり良い感じでした。



混んでいた事もあり、3選手は一本一本大切に感覚を変えながら練習してくれたため少ない本数ではありましたが、色々収穫のある1日になったと思います。 


最近オフトレ施設でお会いした方がクラブチームの練習を見ていて楽しそうですね。

っと声をかけていただきました。

真剣に楽しむことを追求していくスポーツなので、ストイックな場面はあれど仲間と練習していく時に楽しい雰囲気ができていくのはいい事だなっと思います。


この雰囲気を大切に選手と成長していきたいものです。

                                                                      報告者 藤田 サイモン

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