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  • 執筆者の写真dreamgate-snowclub

12月7日ピーストランポリン練習会

こんにちは! ドリームゲートスノークラブチームコーチ 藤田サイモンです。 今回はピーストランポリンジム寒川にてトランポリントレーニングを行ないました。


 シーズンインしているスキー場も多くクラブチームのメンバーも 初滑りを始めている中、昨年の2月にWカップで全十字靭帯を断裂しリハビリをしいていた古賀選手がこの練習会から 復帰となりました。

 同じく2月に膝関節の骨折をし9月より練習に復帰してきた渡邊選手の2名が参加となりました。


珍しく女子だけの練習となり、選手としての経験が長い古賀選手と選手経験が浅い渡邊選手が共に練習できる貴重な時間になりました。

 フリースタイルスキーの場合女子というカテゴリーがありますが、競技の特性上、世界的に見ても女子選手の数は少なく日本での 競技者というのはかなり希少な存在だったりもします。どうしても男子選手の中に混じって女子が1人っという構図が少なからず何処の国でもよく見る構図になっているので、同じように選手をしている女子の先輩というのは大変貴重な存在になります。


  ピーストランポリンの入り口はこんな感じ。



古賀選手にとっては怪我後初のトランポリントレーニングだったのでまずはレクリエーションサイズのトランポリン(通常のユーロトランポリンの人まわい小さいサイズ)で背落ちやトランポリンの踏み込むかリズム感を確かめながらウォーミングアップを行いました。

 2人とも膝を損傷している経緯もあるため、しっかりと体を暖めてからトレーニングを行なっていきます。特にトランポリンでは膝関節の怪我も少なくは無いため着地時の急制動などを入念に確認してから練習を開始しました。


 2人とも初めは、スピンからチェック+スピンで着地時に次の動き出しが出来ているのか、次を見に行く動きが上手くできるかどうかを確認しました。渡邊選手は基本的にはアンナチュラル回転をメインに練習しましたが、少し上半身にブレがありライトサイドのスピンの安定感が少し乏しいような点が見受けられました。

 対して古賀選手はもともとスピンが得意だったこともあり、レフト、ライト共にブレの殆どない安定したスピンをしており危なげない動きを見せていました。

 古賀選手はフリースキーを初めてから競技力向上のため、競技トランポリンのスクールに通っていたためトランポリンを飛ぶ上でのベーススキルが高くブランクが空いた今でも安定したジャンプを行う事が出来るというアドバンテージがあります。

 対して渡邊選手はオフトレのメインはWJなのでトランポリンを飛ぶ経験値がまだ少し足りていない部分があるように思えました。



  ピーストランポリンにはレクリエーショントランポリンが3面あります。


ライトサイドのスピンにブレが出ている渡邊選手に関しては、とにかく身体の軸を意識し上半身ではなく腰+下半身を起点に回る意識をしてもらう事で、540までの回転に少し安定感を出すことができるようになりました。

 古賀選手はフリップの背落ちから続けてフリップ背落ちを連続して出来るようにトレーニング。この練習は3Dの動きのコントロールとランディングで次にすぐ動き出せるポジションになれているかどうかの確認ができます。初めはミスティ回転のみで連続して行い、次はロデオ回転、慣れてきたところでミスティ、ロデオ、コークと言った具合に背落ちでのトリックをつないでもらいました。

技のトレーニングというよりかは身体の使い方のトレーニングで着地が背中となる事で膝を痛めるリスクを回避しながらフリップと3Dの感覚を掴む良い練習になりました。

 レクリエーション用トランポリンで身体がの使い方をある程度確認したのちユーロトランポリンへトレーニング場所を移しました。大型で跳力の高いユーロトランポリンではトランポリンからの押し返されるパワーを受け止めて跳躍の力へ昇格させる事が重要でパワーを受け止め切る前に技をかけてしまうと明後日の方向に飛び出してしまう結果になったりと危険を伴います。

 トランポリン経験の浅い渡邊選手には特にしっかりこのトランポリンのパワーを受け止めれるように踏む事を意識してもらいました。



               ユーロトランポリン3面設置と国内では珍しい充実具合。



渡邊選手は慣れてきたところでライトサイドの720に挑戦し、ローテーションの後半に上半身をリードする事と締めを意識する事で少しずつ完成度を上げて行く事に成功しましたが、後半は少し軸を捉える感覚を失ってしまったため、回転数を落としてローテーションがスムーズに行く軸の場所を探してもらいました。後半は今季確実に使うトリックであるレフト720の回転の感覚を復讐してもらいました。

バグジャンプなどでのRを使って上手くいった感覚を雪上で試すには、

、日本の場合少し時間が空いてしまうので、トランポリンなどを活用して感覚の維持をしていく事が大切です。


 古賀選手は背落ちの感覚からコーク720へトライしてもらいました。

背落ちの時点で腰の打ちあがる方向がモーク気味だっため、まずこれをコークの方向にその場ジャンプからステップを踏んで修正。

腰の打ち上げる方向に慣れてきた段階で掛けてもらい久しぶりのコークはしっかり足からランディングする事が出来ました。その後も細かい修正を行いながら複数回トライするも元々やっていた技ということもありかなりの安定感がありました。

 後半は720の回転の中で1回転目でランディングを目視、2回転目でランディングへ合わせる目視を覚えてもらい、常に一定のリズムで飛ぶトランポリンではなく雪上を想定した練習を行いました。


さらに2回転目に入るタイミングでグラブのピークの形を作ってもらいながらグラブの形を大幅に変更してもらいました。



最後はタントラを使って少し遊びながらクールダウンをして練習を終える事ができました。

ピーストランポリンではスタッフが全員現役の選手だったり、元競技者で非常にフレンドリーな方が多く、体操競技のフィジカルトレーニングや怪我の話など他競技での貴重な話を聞く事ができたりと選手たちにとっても良い刺激になったかと思います。



集合写真は練習後に撮影しましたが、膝への影響もなく練習を終えれた事に少し安堵感のある古賀選手と一緒に練習ができて嬉しそうな渡邊選手、そしていつも僕らに良くしてくださるピーストランポリンスタッフの勝俣さんです。


ピーストランポリンではトランポリン初心者のためのレッスンなども開催しているのでトランポリンに挑戦してみたい方はぜひ遊びに行ってみてくださいね。


報告者  藤田サイモン



                    

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