21-22シーズンを振り返って
2021-22シーズンはコロナ禍ではあったが、一部WCが中止になった点とロシア、ウクライナ問題により一部のEC(ユーロカップ)が中止になったがそれ以外の大会は感染対策等を行いながら開催された。
国内ではスロープスタイル競技とビッグエア競技のが北海道ニセコで、ハーフパイプは青森県青森スプリングにて全日本選手権開催された。
また、FIS公式ではないがjr.FREESKI OPENが開催され、長野県連ではジュニア向けスロープスタイル記録会などが開催されるなどジュニア世代の競技者育成土壌が少しずつ広がり始めていることを示唆するシーズンだったと言える。
クラブチームメンバーの成績
コロナ禍やロシアウクライナ情勢等の影響で海外大会への出場は昨年同様ハードルが高いものとなった。唯一笠村選手のみがノースアメリカンカップ等に出場する事ができたが細かいミスが出てしまい入賞には至らなかった。
国内では全日本選手権大会がSS競技HP競技共に開催となり
笠村、古賀、佐藤などが表彰台に上がり国内では問題なく活躍できる力を示した一方で、ナショナルTOPチームの山本、藤井の両選手が同大会に出場しなかったこともあっての順位であるということも加味しなければならない。
また、FIS公式の大会ではないが18歳以下を対象としたジュニアフリースキーオープンではクラブチームメンバーが表彰台を独占する形の結果となった。
これらの大会成績とSAJが発表している強化指定選手選考基準を照らし合わせると
笠村、古賀がSS&BA競技でナショナルチームBチームへ
佐藤がHP競技でナショナルチームBチームへ
計3名が編成される形となる。(技術評価基準をクリアした場合)
また、9月に前十字靭帯断裂の怪我により戦線を離れた渡邊はインジュリーステータスにより拠点強化指定へ継続となる。
笠村 雷
カテゴリー:FIS
Mammoth mountain MENS FREESKI SLOPESTYLE 4th place
カテゴリー:FIS
Mammoth mountain MENS FREESKI HALF PIPE 8th place
カテゴリー:NAC
Mammoth mountain MENS FREESKI HALF PIPE 16th place
カテゴリー:NAC
Mammoth mountain MENS FREESKI SLOPE STYLE 15th place
カテゴリー:NAC
Mammoth mountain MENS FREESKI SLOPE STYLE 48th place
カテゴリー:NC
National Championships SLOPE STYLE 2nd place
カテゴリー:NC
National Championships BIG AIR 4th place
古賀 結那
カテゴリー:NC
National Championships SLOPE STYLE 2nd place
佐藤 可崇
カテゴリー:NC
National Championships SLOPE STYLE 12th place place
カテゴリー:NC
National Championships BIG AIR 8th place
カテゴリー:NC
National Championships HALF PIPE 2nd place
ニコルズ・オーリー
カテゴリー:FIS
Mammoth mountain MENS FREESKI SLOPESTYLE 27th place
カテゴリー:NC
National Championships SLOPE STYLE 11th place place
カテゴリー:NC
National Championships BIG AIR 12th place
カテゴリー:その他
Japan jr.Freeski open 1st place
東 虎太朗
カテゴリー:その他
Japan jr.Freeski open 3rd place
栗原 真輝人
カテゴリー:その他
Japan jr.Freeski open 2nd place
※FIS(FISレース大会) NAC(North American Cup コンチネンタル大会) NC(National cup 全日本選手権等)
次シーズンへ向けて
例年通りのオフトレ施設での技術指導による強化事業に加え。
身体的能力測定事業を栃木県スポーツ医科学センターと連携しフリースキー競技における必要なフィジカルトレーニングとその水準を各選手に認識してもらう機会を作る。
フリースタイルスキーは特に怪我の多いといった競技特性があるため、発達発育段階に応じた適切なフィジカルトレーニングの習慣化が選手たちのスポーツ外傷や障害の予防をし体力面を大きく向上する事ができれば、安定したトレーニングを生み出す事ができるため結果的に競技力向上する。
またクラブチームとしてのサポートは大会時のサポートやシーズン中のトレーニンの開催などが出来ていないなど課題は多い。これらは主にヒト、時間、カネといったリソースが業界全体として慢性的に不足している事が要因となる。
このようにクラブチームとして選手を支えられる幅は狭く小さいがこれらのサポートが少しでも彼らの力になれるよう、コーチ陣は限られたリソースの中で創意工夫をこらしていく事が重要である。
報告者 藤田斎文
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