西武園ゆうえんちS-airにて開催された第一回練習会には古賀 ゆうな。笠村 雷。東 虎太郎。青木 雪生。渡邉 かりんの5名の所属選手が参加しました。
練習会当日の天候は晴れ時々曇りで水温は20度とやや低いものの日中の気温は30度と高く練習日和となりました。
参加選手は朝10時30分に集合の後軽い顔合わせ後、各自ウォーミングアップ。
11時から12時までがトランポリントレーニング。
12時より1時間昼休憩を取ったのち13時から15時30分までウォータージャンプトレーニングを行いました。
午前中のトランポリントレーニングでは
各自午後のWJトレーニングにつなげるための動きを確認。
古賀・笠村両名は怪我復帰中のため軽くトランポリンの感覚をつかむだけのベーシックな内容となりましたが、久しぶりの浮遊感を楽しんでいる様子が印象的でした。
東・青木・渡邉の3選手は午後のトレーニングにつなげるために、渡邉はライトサイドスピンにリーディングを使った新しいグラブを、青木はスピンを締めで回す動きを。東はダブルコーク導入のためのローテーションと軸の入れ方などをそれぞれ確認し良い感覚を掴んだまま午後のWJトレーニングへ。
午後のWJトレーニングへ移ると、笠村選手ははスモールジャンプにてスキーをふむ感覚をつかみながら、苦手なグラブトレーニングをメインに2ポジションや逆捻りのシフティ。トウィーク等高回転の技の中でよく使う動きを低回転のスピンで以下に綺麗に行えるかを意識しながら練習に取り組んでいきました。また、カービング抜けなど板を踏み込めるポジションの感覚を確かめながらジャンプを行い2時間程度跳んだ後術後の膝のケアへ。
怪我の影響もあり、まだ大きなジャンプでのパフォーマンスは時間がかかりますが小さなジャンプでのディティールにこだわった練習が今後の力になってくれればと思います。
古賀選手は540までの低回転の中でグラブバリエーションとスロープスタイルで重要になってくるグラブtoシフティの合わせる動きにフォーカスして練習。グラブを取りに行く時の目線の使い方を変えながら様々なグラブを綺麗にメイクしていました。今回覚えた動きが高回転へ落とし込めてくる事で、持ち技となっている前後ろの高回転トリックのクオリティアップへつなげる予定です。
青木選手は苦手な高回転スピンを改善するために低回転からテイクオフの体の形と午前中に行ったトランポリントレーニングでの締めで回るスピンの紐付けをメインに練習しました。
また、得意とするグラブのタイミングで体幹を締めに行く事でローテーションが強くかかることを覚えながら目線の送り方や体の開き方を
どう動かしたら良いのかを自分なりにレビューを行ったのち映像を見て考えながら練習へ取り組んでもらいました。
東選手はダブルコーク導入がメインの練習となりました。2フリップを容易にするため軸のコントールプラステイクオフ時Rでのまくり上げながら板を走らせる動きを強化。
空中動作ではフリップの締め、開きを明確にしたシングルコークを徹底して練習。全体の動きがある程度まとまった段階でダブルコークにトライ。結果2軸目へ綺麗にはいるもグラブのホールドができなかったためフリップをトランポリン同様に締めきれず若干のショートとなりました。WJでのファーストトライとしては上々の動きだったと思います。
所属選手最年少の渡邉選手は午前中のトランポリンで感覚を覚えたライトサイドスピンのグラブバリエーションに取り組みました。
リーディングのグラブとなるためグラブを掴むタイミングを試行錯誤しながらも後半には完成度の高いグラブをしっかり完成させており、合わせてライトスピンでのテイクオフやローテーションの安定感を増すことができていました。雪上でのトライが楽しみです!
今回の練習会では大きな怪我事故等なく無事に全員練習を終えることができました。
練習会では一貫して技術力・競技力向上は元より、フリースキーヤーとして最も必要な自分で考える能力をテーマにオフシーズンを使ってその習慣づけを目指していきます。 トライ→選手自身でレビュー→映像を見ながらレビュー内容を確認→改善するために何を意識すべきかをディスカッション→リトライを反復して行くことで自分の動きがどうだったのかを自主練時にも自分で考えて修正できる力を育てて行くことで選手自身がそれぞれ理想とするライディングスタイルに近づけるはずです。
若く才能溢れる彼らの成長を楽しみにしていてください。
藤田 サイモン
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